寓話:『火の前で語られるもの』 三話

寓話:『火の前で語られるもの』 三話

だがその言葉は、
笑いの中にそっと沈み、
火の奥へと吸い込まれていった。

火は、何も語らない。
けれど、火を見つめる人の心は、
なぜか語りたくなる。

過去のこと。
未来のこと。
自分のこと。
誰かのこと。

火の前では、
人は少しだけ素直になる。