寓話:『火の前で語られるもの』 四話

寓話:『火の前で語られるもの』 四話

その日、若者は何も語らなかった。

けれど、あの一言は、
彼の胸のどこかに静かに灯り続けた。

火は語らない。
だが、人を語らせる。

それを知っている者だけが、
火のそばで笑うことができる。