古い手紙を見つけた午後

引き出しの奥から、
忘れていた手紙が出てきた。

男は封を開けずに、
しばらく指先で触れていた。

灯炉に火を灯すと、
湯気が手紙の影を揺らし、
猫がそっと鼻を近づけた。

男はコーヒーを一口味わい、
そして呟く。

「友よ、開けない手紙にも物語はある」

トゥイーブ。

余白の方へ。