誰かの気配がまだ残っている部屋

その部屋には、 さっきまで誰かがいた気配が静かに漂っていた。

男はその残り香のような温度に、
胸の奥がわずかに揺れるのを感じた。

男は卓上灯炉に火を灯し、 クッカーから出る湯気がその余韻を包む。


猫は空気を嗅ぎ、その気配を味わっていた。

男は淹れたてのコーヒーを一口味わい、 そして小さく呟く。

「友よ、気配は心に残る手紙だ」

トゥイーブ。


余白の方へ。