昔の恋人の声を思い出した朝

その朝、 ふと耳の奥に声が蘇った。

男はその声の温度が、 まだ胸のどこかに残っていることを知った。

男は卓上灯炉に火を灯し、 クッカーから出る湯気が記憶を揺らす。
猫は耳を動かし、その残り香を感じていた。

男は淹れたてのコーヒーを一口味わい、 そして小さく呟く。


「友よ、声は時間を越えて届く」


トゥイーブ。

余白の方へ。