もう少しだけ話していたかった夜

その夜、会話が途切れた瞬間、 胸に小さな余白が残った。

男はその余白の形を、 しばらく指先でなぞるように感じていた。

男は卓上灯炉に火を灯し、 クッカーから出る湯気が静かに立つ。
猫はそばに座り、その余白を見守っていた。

男は淹れたてのコーヒーを一口味わい、 そして小さく呟く。

「友よ、続きは心の中で話せばいい」

トゥイーブ。

余白の方へ。