木々がざわめく夏の夕方

その夕方、風が強く吹き、
木々はざわざわと揺れ続けていた。
空はまだ明るいのに、
どこか夜の気配が混ざり始めている。

男は灯炉に火を灯し、
湯気が風にさらわれていく。

猫は耳を立て、
木々のざわめきを深く聞いていた。

男は淹れたてのコーヒーを一口味わい、そして小さく呟く。

「友よ、ざわめく夕方は、
心の奥の静かな場所まで、そっと揺らすものだ」

トゥイーブ。

余白の方へ。