toebe-cs.org

A quiet studio carrying fire and craft into the future.

火と技術文化を、静かに未来へ繋ぐ工房。

Un atelier silencieux qui porte le feu et l’artisanat vers l’avenir.

夏の夜の虫の声

その夜、外から絶え間なく虫の声が響いていた。

暑さはまだ肌に残り、
空気はゆっくりと、まるで眠りを拒むように流れている。

男は灯炉に火を灯し、
湯気が夏の夜気に溶けていく。

猫は耳をぴくりと動かし、
ひとつひとつの声を拾い集めていた。

男は淹れたてのコーヒーを一口味わい、そして小さく呟く。

「友よ、虫の声は、
夏の夜がまだ目を閉じない証だ」

トゥイーブ。

余白の方へ。