夜が明けきらない時間

その時間、
夜と朝がまだ混ざり合っていた。

空は薄暗く、
世界はどちらにも傾いていない。

男は灯炉に火を灯す。
湯気が立ちのぼり、
その曖昧な空気に、静かに溶けていく。

猫は窓辺でじっと座り、
その境界を見つめている。

世界が、夜でもなく、朝でもない
“自由な時間”に身を委ねている。

男はコーヒーを淹れ、
そっと一口、口にする。

そして湯気の向こうに目を細め、
誰にともなく呟く。

「友よ、曖昧な時間こそ、心がいちばん自由だ」

トゥイーブ。

余白の方へ。