午後の眠気

その午後、
世界は少しだけゆっくり動いていた。

光は柔らかく、
空気には、どこか甘い気配が漂っている。

男は卓上灯炉に火を灯す。
湯気が立ちのぼり、
その揺れに、まどろみの気配が宿る。

猫は半分眠りながら、
静かに丸くなっている。

世界が、ほんの少しだけ、
“休む”という選択をしている時間。

男は湯気の向こうに目を細め、
誰にともなく呟く。

「友よ、眠気は、心が休みたがっている合図だ」

トゥイーブ。

余白の方へ。