夕暮れの風が変わる時

その夕方、
風の温度がふっと変わった。

昼の熱が静かに消え、
夜の気配がそっと忍び寄る。

男は卓上灯炉に火を灯す。
湯気が立ちのぼり、
変わりゆく風に揺られて形を変える。

猫は窓辺で外を見つめ、
耳だけをわずかに動かしながら、
風の変化を感じ取っている。

世界が、昼から夜へと
静かに衣を替える時間。

男は湯気の向こうに目を細め、
誰にともなく呟く。

「友よ、風が変わる時、心もそっと切り替わる」

トゥイーブ

余白の方へ。