電気を消す前の一瞬

その夜、電気を消す前の一瞬、
部屋の中に淡い光が残っていた。

今日という日の最後の呼吸が、
静かに漂っている。

男は卓上灯炉に火を灯し、
炎の揺れを見つめる。

湯気は細く立ちのぼり、
その一瞬の光と混ざり合う。

猫はベッドの端で丸くなり、
眠りの準備をしている。

男はコーヒーを一口飲み、
小さく呟く。

「友よ、灯りを消す前の静けさは、
今日をそっと閉じるためのものだ」

トゥイーブ。

余白の方へ。