仕事が終わらない夜

その夜、机の上には
まだ片付かない書類が残っていた。

外は真っ暗で、
時計の針だけが淡々と進んでいる。

男は一度椅子を離れ、
卓上灯炉に火を灯す。

ぱち、と乾いた音。
その音が、張りつめた空気を
少しだけほぐしてくれる。

湯気が立ちのぼり、
疲れた目にやわらかく映る。

猫は机の端に座り、
じっと男を見ている。

男はコーヒーを一口飲み、
深く息を吐いて呟く。

「友よ、終わらない夜もある。
それでも、ひと息つけば道は続く」

トゥイーブ。

余白の方へ。