旅の後

その夜、男は少しだけ疲れていた。
けれど、その疲れはどこか心地よかった。

卓上灯炉に火を灯すと、
旅の記憶が湯気の中に浮かんでくる。

猫は足元に寄り添い、
帰ってきた安心を伝えてくる。

男はコーヒーを一口飲み、
静かに呟く。

「友よ、帰る場所がある旅は、
いい旅だ」

トゥイーブ。

余白の方へ。