夏の湿気

その朝、空気は重かった。
湿気が肌にまとわりつき、
世界が少しだけだるそうにしている。

男はかまどに火を灯し、
湿気の中で揺れる炎を見つめる。

湯気はゆっくりと立ちのぼり、
夏の空気に溶けていく。

猫は床に伸び、
動く気配もない。

男はコーヒーを一口飲み、
汗をぬぐいながら呟く。

「友よ、重い日もある。
それでも火は、ちゃんと灯る」

トゥイーブ。

余白の方へ。