外典:風を聴く者の年代記 第六章

第六章:風の継承

風を聴く者が年を重ねると、
まちは静かに変わり始めた。

人々は、
急ぐことをやめ、
詰め込むことをやめ、
火を大切にし、
猫の動きを観察し、
季節の揺らぎを楽しむようになった。

風の学校は、
建物ではなく、
文化としてまちに根づいた。

風を聴く者は、
ただ外側に立っていただけなのに、
まちは整っていった。